凡例

1.「塔跡」または「塔心礎」「塔礎石」の表記について
 「塔跡」の表記は、基壇・土壇(復元や模擬を含む)の存する場合、または、塔心礎やその他の礎石がほぼ原位置を保っている場合、
 「塔心礎」「塔礎石」の表記は、該当する礎石が原位置から移動している場合を原則的な基準とする。


2.岩井隆次著『日本の木造塔跡』〈雄山閣考古学選書に依拠する事項

(1)「穴」と「孔」の表記
 「穴」は径が51㎝以上のものを指し、大部分は柱穴と推測される。
 「孔」は径が51㎝未満のものを指し、大部分は枘穴と推測される。

(2)工作物の用途の判断
 「舎利孔」と「孔」の区別及び、「造り出し柱座」と「装飾目的の造り出し」の区別

(3)各部の寸法


3.「塔心礎の概要」について

     心礎石の概要    ※ 各単位はセンチメートル
 心礎の様式  〔大きさ 長径 × 短径
  凹式   心柱を受けるための孔または穴を穿っているもの
         ( )の段数は舎利孔、蓋受孔を含め、孔と穴の区別はしない
  凸式   心柱底部の枘穴をうけるための突起を造り出しているもの
  枘溝式  心柱をうける枘溝を穿っているもの
  平板式  上部を削平しているもの
  自然石  加工していないもの
 舎利孔 有 (蓋受穴付) 〔× 深さ (× 深さ )〕
 凹部 孔 - 穴  〔× 深さ -× 深さ
枘溝 〔外周径内周径 ×深さ
 凸部 出枘 〔× 高さ 〕
 柱座 環状排水溝柱座 〔外周径内周径 ×深さ
造り出し柱座 〔× 高さ 〕
 排水溝 本数


  

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