ネパールの塔婆の一覧
カトマンドゥ盆地に大小の非常に多くの塔が建立されている。三大霊塔とよばれるものが、スヴァヤンブーナート、ボダナート、ナモーブッタであり、特にネパール王国最古のスヴァヤンブーナートは篤く信仰されている。パダンの四方の4基のアショーカ・ストゥーパも有名ではあるが、アショーカ王創建は伝承の域をでない。また、バヒやバハとよばれる寺院の中庭には小規模な塔が建てられているが、カトマンドゥのシガ・バハ(カテシンプー)のように比較的大きい塔もある。 インドと国境を接する釈尊の生誕地であるルンビニーや、カピラヴァストウにも比定されるティラウラコッテの周辺には、アショーカ王の石柱とともに古いストゥーパ跡が散見される。また、ルンビニーには近年、アジア各国の寺院が建立され、それぞれの様式のストゥーパも建立されている。 以下は、現時点において具体的に把握している主な塔を備忘録的に記す。 |
地域 | 名称 | 備考 | |
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● | カトマンドゥ | スワンヤプナート ストゥーパ | ネパール王国最古・最重要の塔 |
● | カトマンドゥ | シュリンガーストゥーパ | シガ・バハ(カテシンブー・ストゥーパ) |
● | カトマンドゥ | マホボタストゥーパ | 旧市街の東隅 マハーブー・バハ 旧市街ではカテシンプーに次ぐ規模 |
● | カトマンドゥ | サモボタストゥーパ | |
● | カトマンドゥ | ボダナート ストゥーパ | 世界最大級の塔 |
● | カトマンドゥ | タヒティ・チョークのストゥーパ | |
● | カトマンドゥ | イトゥン・バハール | 旧市街の西 |
● | カトマンドゥ | ドーカ・バハのリッチャビ仏塔 | 小型の塔 リッチャビ期に遡る |
● | カトマンドゥ | ダルマデーヴァ・ストゥーパ(ダマデー) | パシュパティからボダナートへ向かう途中のチャー・バヒル地区 大型の塔 |
カトマンドゥ | チャー・バヒのアショーカチャイトヤ | チャー・バヒル地区 チャールマティ・ヴィハーラ | |
● | カトマンドゥ | タン・バヒ | タメルの裏手 |
● | カトマンドゥ | ヴィラーサ・バヒ | 旧市街の西のヴィシュヌマティ川の対岸 |
● | カトマンドゥ | ジャナ・バヒのカナカチャイトヤ | 旧市街の中心ケルトール |
● | パタン | アショカ東ストゥーパ | アショカ王建立伝承 |
● | パタン | アショカ西ストゥーパ | アショカ王建立伝承 |
● | パタン | アショカ南ストゥーパ | アショカ王建立伝承 |
● | パタン | アショカ北ストゥーパ | アショカ王建立伝承 |
● | パタン | マホボタ寺院 | ブッダガヤ大塔を模す |
● | パタン | ピン・バハの五仏塔 | 五仏(パンチャブッタ)を5基の塔で象徴 |
● | パダン | クワ・バハの塔 | 鞘堂内に安置 |
● | パダン | キラーティ・マウンド | 王宮から北西のクワ・バハへ向かう道沿いのパトゥコ地区 キラーティ族王宮のマウンド |
● | キルティプル | キルティプルの五仏塔 | 五仏(パンチャブッタ)を5基の塔で象徴 |
ドゥリケル | ナモーブッダ | 三大霊塔の1つ 捨身飼虎の地 | |
ポカラ | 日本山妙法寺仏舎利塔 | ||
● | ルンビニー周辺 | ルンビニー園のストゥーパ群 | 釈尊生誕地 |
ルンビニー周辺 | 日本山妙法寺仏舎利塔 | 釈尊生誕地 | |
ルンビニー周辺 | ネパール寺院の塔 | 釈尊生誕地 | |
ルンビニー周辺 | ミャンマー寺院の塔 | 釈尊生誕地 | |
ルンビニー周辺 | ドイツ寺院の塔 | 釈尊生誕地 | |
● | ルンビニー周辺 | ティラウラーコットの双子ストゥーパ | カビラヴァストゥか? |
ルンビニー周辺 | クダンのストゥーパ | ティラウラコットの南約4.5km 釈尊が父親の浄飯王に説法したといわれる場所 | |
ルンビニー周辺 | サガールハワのストゥーパ | ティラウラコットの北北東約4km 大塔1基と小塔17基(1895年の発掘) | |
ルンビニー周辺 | ラマグラマのストゥーパ | バイラワの東方約30㎞ 舎利八分の内、ナーガ族(コーリヤ族)が祀った塔と伝承 | |
ムスタン | ツァランの僧院 | ムスタン王国 | |
ムスタン | ローマンタンの僧院 | ムスタン王国 |