チャンディ・ボロブドゥール
     ジャワ島 ジョグジャカルタ特別州

 一辺115mの屈曲をもつ方形基壇の上に五段の方形壇、さらに三段の円形壇をもつ現高33mの九段の階段状の巨大な石造の仏塔である。方形壇の周壁と廻廊には仏教説話にもとづく浮彫彫刻ある。円形壇の各段は下から36基、24基、12基の計72基の釣鐘状の小型ストゥーパが配され、中心に大ストゥーパをおく。小型ストゥーパの塔身部分は一辺23cm大の切石で目透かし格子状になっており、内部に釈迦如来像を安置する。目透かし部は最上段が方形、下二段が菱形。
 大乗仏教を奉じるシャイレーンドラ王家によって建設され、ダルマトゥンガ王の時の780年頃から建設が始まり、792年頃には一応の完成をみた。その後、サマラトゥンガ王の時の824年に増築が始まり、王の死後の翌833年まで続いた。

(1990年)
  
  
  
          
      上段の塔                   中段の塔                   下段の塔
  
    
  
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